就職するならどっち?地方銀行と信用金庫の違い

〈スポンサーリンク〉

地方銀行と信用金庫
~地方銀行の就職活動~

地方銀行と信用金庫の違いとは?

金融業界、特に地域金融機関をメインに就職先を探しをしている学生さんは必ず疑問に思うことでしょう・・・

地方銀行信用金庫って何が違うの?

ちなみに私が学生の頃は・・・

ロビーが混んでいるのが銀行、ロビーが空いているのが信用金庫と解釈していました。

でも、コレは全く根拠のない相違点です!

では、実際はどんな点が違うの?

地方銀行、第二地方銀行、信用金庫で取引先の規模に違いはあると思いますが・・・

支店での仕事内容はほとんど一緒だと思います。

また、信用金庫について調べると、どうやら設立された背景が異なる様です。

〈スポンサーリンク〉

地方銀行と信用金庫の違い

根拠となる法律が違う

銀行の根拠となる法律は銀行法です。銀行法では銀行の目的を以下の様にしています。

【銀行法 第一条】

この法律は、銀行の業務の公共性にかんがみ、信用を維持し、預金者等の保護を確保するとともに金融の円滑を図るため、銀行の業務の健全かつ適切な運営を期し、もつて国民経済の健全な発展に資することを目的とする。

一方、信用金庫の根拠となる法律は信用金庫法です。

信用金庫法では信用金庫の目的を以下の様にしています。

【信用金庫法 第一条】

この法律は、国民大衆のために金融の円滑を図り、その貯蓄の増強に資するため、協同組織による信用金庫の制度を確立し、金融業務の公共性にかんがみ、その監督の適正を期するとともに信用の維持と預金者等の保護に資することを目的とする。

この様に地方銀行と信用金庫は根拠となる法律が異なります。

地方銀行は株主の出資による営利組織であることに対して、信用金庫は、信用金庫法に基づく会員の出資による営利を目的としない協同組織となります。

従って法人税の税率も異なる様です。

信用金庫は営業エリアや取引先が限定されている

信用金庫は営業エリアを指定する必要があり、営業エリア以外に新規出店できません。

また、融資取引先も従業員300名以下もしくは資本金9億円以下の企業としか取引が出来ません。

これは地域で集めた資金を地域の中小企業と個人に還元することにより、地域社会の発展に寄与するという信用金庫の目的のためだと言えます。

ココで一つ疑問が生じます・・・

投資信託を販売している信用金庫は矛盾していないか?という疑問です。

投資信託で集めたお金の向かいどころって・・・

就活生は採用担当者に質問してもらいたいなぁ・・・

まぁ・・・気にしないことにしましょう。

地方銀行と信用金庫の違い【一覧表】
地方銀行  比較 信用金庫
銀行法  根拠法 信用金庫法
 全国  営業エリア 限定
 制限なし 取引先 ・預金取引は制限なし
・融資取引は従業員数300名以下もしくは資本金が9億円以下に制限
株式会社 組織形態 非営利団体
25.5% 法人税率 19%
105行 271金庫

〈スポンサーリンク〉

比較!地方銀行と有力な信用金庫

地方銀行並に規模が大きい信用金庫も存在する

信用金庫によっては下位地方銀行を上回る規模を誇る信用金庫が存在します。

京都中央信用金庫(京都府)と城南信用金庫(東京都)です。

ライバルとなる同じ地元の有力銀行と規模を比較してみましょう。

京都銀行VS京都中央信用金庫

京都銀行 比較 京都中央信用金庫
1941年10月 設立 1940年6月
 169店  支店数 128店
3,387人 従業員数 2,625人
 6兆4,107億円  預金残高  4兆4,008億円
  4兆6,064億円 融資残高  2兆3,582億円
204億円 純利益  105億円

京都銀行・・・平成28年3月
京都中央信用金庫・・・平成28年3月
※従業員数のみ平成27年3月

八千代銀行VS城南信用金庫

八千代銀行 比較 城南信用金庫
1991年4月 創立 1945年8月
84店 支店数 85店
1,599人 従業員数  2,109名
2兆1,245億円 預金残高  3兆7,631億円
1兆5,175億円 融資残高  2兆1,174億円
47億円 純利益 41億円

八千代銀行・・・平成28年3月
※従業員数のみ平成27年3月
城南信用金庫・・・平成28年3月

この様に、上位信用金庫は地方銀行と肩を並べる規模を誇ります。

上位、信用金庫を調べるとその盤石な経営基盤は営業エリアと関係がある様に思えます。

上位信用金庫の本店所在地を確認すると・・・

観光資源が豊富な京都、首都東京、トヨタ自動車の本拠地である愛知県・・・

とやはり、有力な地方都市に基盤を置く信用金庫がランクインしています。

『美濃を制するものは天下を制す』

岐阜県も歴史ある交通の要所ですよね。

営業地域が限定される信用金庫という組織は、営業エリアの地域性と運命を共にする組織なのかもしれません。

信用金庫の預金残高ランキング

順位 金庫名 本店所在地 預金残高
1 京都中央信用金庫 京都府 4兆4,008億円
2 城南信用金庫 東京都 3兆5,338億円
3 岡崎信用金庫 愛知県 2兆8,283億円
4  埼玉縣信用金庫 埼玉県 2兆5,890億円
5 多摩信用金庫 東京都 2兆5,603億円
6 尼崎信用金庫 兵庫県 2兆4,704億円
7 城北信用金庫 東京都 2兆3,909億円
8 京都信用金庫 京都府 2兆3,712億円
9 大阪シティ信用金庫 大阪府 2兆3,265億円
10 岐阜信用金庫 岐阜県 2兆2,534億円

※平成28年3月の決算情報

信用金庫がメインの中小企業を振り向かせることは難しい

従業員数が少なくても優良な企業は実に多いです。

銀行の法人営業担当者には、新規取引法人の開拓というノルマを与えられます。

銀行で法人営業をしていると分かりますが、信用金庫の営業担当者は基本的にどぶ板営業です。

大雨の日も集金の為、レインコートがずぶ濡れになりながら取引先を訪問する組織です。

その様な姿勢が経営者の心をがっちり掴んでいるケースが多く、信用金庫がメインの企業はなかなかメイン化することが難しいです。

私は、新規取引先の開拓を行うとき、必ず対象となる企業のホームページや信用情報でメインバンクが何処なのか?を確認していました。

特にホームページの企業概要で取引金融機関が記載されている場合、そのトップに記載される金融機関がその会社のメインバンクだと勝手に解釈しています。

この取引金融機関がメガバンクや地方銀行を差し置いて信用金庫が記載されている企業は信用金庫との取引が深く、メイン化が難しいものと判断しています。

例えば、  建築資材の主要部材となるH 形鋼の販売で有名な大阪の優良企業、吉田鋼業株式会社のホームページを確認すると・・・

主要取引銀行が尼崎信用金庫になっています。

名前順かな?と思いきや関西アーバン銀行の順番を見るとそうでもなさそう・・・

大手行の名前が連なる中、信用金庫がトップに記載されているのは何とも不思議!

その理由はきっと、尼崎信用金庫が吉田鋼業株式会社と強い信頼関係を築いているのでしょう。

また、創業期でも資金調達の支援を行う信用金庫は、その後も経営者から一生感謝されます。

どうしても銀行は営利性を追求しないといけないので、創業間もない事業者への融資は慎重になります。

銀行の営業マンを長らく経験すると社長から

『一番苦しかった創業時、おたくはお金貸してくれなかったよね!』

と言われる事もあります。

最近では、銀行の創業支援融資も大分充実してきましたが・・・

コレばかりはおっしゃる通り!と割り切るしかありません。

〈スポンサーリンク〉

事業者はメガバンク、地方銀行、信用金庫どこと付き合うの?

事業者は金融機関を使い分けている

金融機関によって得意不得意があるので、各金融機関の口座を作成した上で上手く使い分けている事業者が多いです。

例えば海外進出を狙うのならメガバンク、密着した営業スタンスに頼るなら信用金庫、その中間が地方銀行といった具合でしょうか。

このように考えると、地方銀行の立ち位置は中途半端だとも思えますが、地域経済を引っ張る役目が地方銀行にはあると私は解釈しています。

就職するなら地銀?信金?

年収等の待遇面では地方銀行の方が有利だと思います。

仕事の内容で違いを考えるならば・・・

地域経済のリーダー格として地域の発展に寄与したいなら地方銀行

より地域社会に近い立場で地域経済の発展に寄与したいなら信用金庫

その中間が第二地方銀行といった具合でしょうか。

また、地方銀行も信用金庫もその出店エリアによって業況が左右されると思います。

総じて地方金融機関で就職先を探すなら、地域の将来性を見極める必要があると言えるでしょう。

ブログを読んでいただきありがとうございました!

〈スポンサーリンク〉