不正融資は防げない!?元銀行員が資料改ざん事件について考える

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文書改ざんと銀行融資

「改ざん」が何かと話題ですね

最近、森友学園への国有地売却に関する決裁文書改ざん問題が世間をにぎわせていますね。

と、同時に金融機関に関わる改ざん事件もちょくちょく話題になっています。

・商工中金の危機対応融資を巡る書類の改ざん
・スルガ銀行の賃貸物件融資を巡る書類の改ざん
・みちのく銀行の保証協会提出書類(領収書)改ざん。

この様に短期間かつ複数の金融機関で改ざん事件が話題になると世間様の目も銀行員に対してより一層、厳しいものになるでしょうね。

しかし、なぜ行員達は書類を改ざんするのだろう!?

私の勝手な憶測に過ぎませんが、個人的には貸出金のノルマが過大であることに不正を誘発する原因があると考えています。

貸出金のノルマが過大

過大な貸出金のノルマは不正行為を誘発する原因になるのではないでしょうか。

昨今、金利情勢は低金利が続き、銀行からの資金調達コストが低いにも関わらず、銀行融資を申し込む企業は限られています。

と言うか、銀行が融資したい優良企業はなかなか借金しないのが現状であります。

そこで各銀行は借り換え、M&A、補助金などいわゆる提案型セールスで企業の資金需要を発掘、対応する事業資金を借りてもらうのが最近のトレンドです。

この様な提案型セールスは一定の効果があると思いますが、それでもノルマを達成できない場合どうする?

ノルマの達成が給与査定に大きく影響する銀行の場合、数字に追い込まれる行員も少なくないものと思われます。

となると手っ取り早く貸出金を増やす方法が本来、審査が通らない案件を実行してしまうことになるのではないでしょうか?

私は融資の申込を受ける際・・・

「必用書類は必ず原本を確認しろ!コピーを提出してくる客は要注意!!」

と上司に指示されたものですが、担当者レベルで審査に必要となる書類を改ざんした場合、上席決裁者も不正を見抜くのは困難になるかと思います。

融資需要が限られる現在、総じて未だに収益の源泉が貸出金利息に偏っている銀行は注意する必用があるかもしれません。

融資のノルマが過大な銀行かも?

他行より無理して融資金を増やしているかも?

特に、就職活動中の学生さんは各銀行の収益源に注目して欲しいものです。

貸出金利息に頼らない収益基盤の構築

不正融資を防ぐには行員1人1人のコンプライアンス意識を高めることが最重要課題だと思いますが、地方銀行もメガバンクの様に貸出金利息に頼らない収益基盤を構築することが重要かと思います。

呉服屋であれば服だけ売って利益を得る。

電機屋であれば電化製品だけ売って利益を得る時代は終わりました。

銀行もお金を貸すだけで利益を得る時代は終わったと思います。

昨今、「ノルマを捨てた銀行」「プロセスを評価する銀行」が話題になっています。

個々の行員が自己研鑽に励み、コンサルティング性が強い提案能力を身に付ければ、まだまだ利用者に選ばれるポテンシャルが地方銀行にはあるものだと思います。

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